どうも、「くもノすけ」です。
都市部では「回送」で走っているタクシーをよく見ると思います。
まず基本的な知識として、車両の表示灯(スーパーサイン)が「回送」にしているタクシーには乗れません。
流しで乗れるタクシーは「空車」と表示している車両のみです。
タクシーに乗れる!と思って手を上げたら「回送」で乗れなかった(がっかり…)なんて思いをしたことがある方も少なくないと思います。
では、「回送」とはどんな時にするのでしょうか?
先に結論から申し上げると、タクシーが「回送」表示にして走行して良いのは大きく分けて以下の2パターンのみです。
■営業所に帰る時
■休憩に向かう時
これ以外での回送は乗車拒否とも考えられ、法律違反とも考えられます。
細かい条文は旅客自動車運送事業運輸規則という法律の50条6項と7項をご確認ください。
さてさて、先ほど「回送」の理由は大きく分けて2パターンと紹介しましたが、実情はもっといろいろな事情があります。
タクシー運転手が「回送」にしている理由
理由1:営業所に帰る時
仕事をしている場所から営業所まで帰る時に「回送」にします。
ただし、営業所に帰らなければならないのは終業時だけではありません。具体例を出すと…
- 車両の故障(エンジン異音や灯火類の故障など)
- 車内の汚損(乗客による嘔吐や失禁などなど…)
- 運転手の体調不良
- 決済機や無線機の故障やトラブル
などがあります。
これらから分かる通り、仕事が終わって営業所に帰るから「仕事おわったぞ〜♪ルンルン♪」みたいな楽しい気分で「回送」にしてるっていうパターンだけではないんです。
運転手が心底ガッカリしてる時に「回送」にしてる場合もあるんです。
運転手が原因でない車内汚損や故障の場合、非常にイライラして回送にしている場合もあります。
(現職の方達はこんな時こそ安全運転です。心中は深くお察しします。)
トラブルで回送にしてばかりいては、お客さんを乗せられない時間=収入にならない時間なので運転してるだけ時間の無駄ですからね…。
理由2:休憩に向かう時(休憩中)
こちらは読んでそのままです。
食事やトイレ休憩、ガソリンを入れに行くときなどなど、これらは大きな枠でいうと休憩のための「回送」です。
都市部で見られる「回送」のほとんどかコチラだと思います。
苦手で道に詳しくないエリアだから「空車」にしてお客さんを乗せない。
そんな理由では先に説明した乗車拒否=法律違反ですので、あくまで「回送」にして休憩場所に向かっている最中である…というような使われ方もします。
(なのでスーパーサインが回送になっていても手を上げたら乗せてくれるタクシーもいます。現場の感覚でいうと、得意エリアどの境目あたりだったりすると乗せてしまいがちです。休憩しようと思ったけどやっぱり…というていですね笑)
まとめ
一般の方達からすると「回送」って謎ですよね。
私も一利用客として都内でタクシーを探しているときに「回送」の車両が通り過ぎると「俺が道案内するから乗せろよ!!」って思っちゃいます笑
苦手エリアで「回送」にしている運転手は「なんで道知らないんだ!」ってお客さんに怒られた経験があるから「回送」にしてるんだと思うので、あんまり運転手ばかりを責められませんがね。
ただ、今回の記事を読んで「回送」にもいろいろあるんだなーって思ってくれると幸いです。
ではでは。
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