どうも、「くもノすけ」です。
この記事に辿り着いたということは、あなたは新たにタクシー運転手として就職する会社を選んでいるか、もしくは今現在勤めているタクシー会社から他のタクシー会社に転属を考えている人でしょう。
今回は数多くあるタクシー会社中から、どうやって自分に合った会社を選んだら良いか分からない人に向けて記事を書きたいと思います。
タクシー会社はたくさんありますがそれぞれ「個性」があります。
あなたにとって、会社ごとに「合う」「合わない」が必ずあります。
就職(転職)前にじっくり会社を調べて検討することは、のちのち納得して働くことを考えると大事な時間です。
私は現役の都内タクシー運転手ですので主に都内の話を前提としたものになると思いますが、同じタクシー業界ですので各地域でも共通するものは多いと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
タクシー会社の選び方
大手企業か、中小企業か
タクシー会社は「その地域の最大手企業」と「その他中小企業」という形で大きく2つに分けることができます。
地域によって少しだけ違いはありますが、それぞれの特徴をまとめてみました。
大手企業
・無線配車(迎車)が多い
・常連客、固定客が多数いる
・シフトの融通がききにくい
・内勤の立場が強い(運転手の立場が弱い)
・車内ルールが多い
・車両やナビが比較的新しい傾向(設備投資してる)
・売上に厳しい場合がある
中小企業
・無線配車が少ない
・シフトの融通がきく
・内勤の立場が弱い(運転手の立場が強い)
・車両やナビが比較的古い傾向(設備投資してない)
・タクシーを本業にしてない会社がある(他で儲けてるから売上に厳しくない)
ざっと書くとこんな感じです。
大手企業はしっかり稼ぐ地盤ができていることから、車両やナビや広告タブレットなどに設備投資をしっかりしてくれることが多いので、運転手としては気持ちよく仕事ができます。
その代わり会社で働いている内勤・運転手が単純に多いので、社内ルールの多さやシフト調整の融通がききにくい点が悩みどころです。
一方、中小企業は少数精鋭の会社が多く、いつ潰れるか分からない不安感もありますが、シフトや社内ルールなどに縛られることが少ないので比較的に何をしても「自由」なことが多いです。
中には自由出勤(出勤したい日だけ出勤する)のような羨ましい会社もあります。
上記どちらが合うかは個人それぞれの考え方や目標によって違うと思います。
勤務時間が選べるか
勤務時間は基本的に「日勤」「隔日勤」「夜勤」のいずれかになります。
よくある勤務時間の例をあげると↓のような感じです。
◆日勤:朝6時から8時間勤務、月22回乗務以上
◆隔日勤:朝6時から16時間勤務、月11乗務以上
◆夜勤:夕方17時から8時間勤務、月22回乗務以上
会社によって出勤時間や最低乗務回数がちょっと変わりますが、基本はこんな感じです。
私個人的には1出勤で一気に16時間以上働く「隔日勤」がオススメですが、会社によっては勤務時間を選べない会社もあるので入社前に下調べすることが重要です。
出勤時間は決まっているか
タクシー会社にとっては、タクシー車両に常に誰か運転手に乗ってもらって、外で稼いできてもらうほうが売上が上がります。
なので1つの車両を複数人でシフトを組んで回していることがほとんどです。
そうすると自然と出勤時間がある程度決まってきてしまいます。
朝から働きたいのか、ゆっくり起きて午後から働きたいのか、深夜〜早朝だけ働きたいのか…運転手それぞれが持っている希望を聞いてくれる会社は良い会社だと思います。(大手企業では難しい)
あなたの生活リズムにあった会社を選ぶことが重要です。
ちなみに私は早朝出勤の会社だけは無理です。
そもそも朝起きれないし、寝起き寒くて働く気無くします。間違いなく。
タクシー会社の立地
東京都でいうと、都心に近ければ近いほど稼ぎやすい会社です。
要するに下町にある会社に出勤した、下町からお客さんがたくさんいる都心に向かう時間が無駄なんです。
これは仕事終わりのタイミングも同じです。
勤務可能時間ギリギリまで稼ぎたい人はなるべく都心に近い会社を選ぶべきです。
下町の会社へ都心から戻って来る時間も勤務時間に入ってしまうので同じ時間働いても稼げる時間が短くなってしまいます。
しかし一方で、通勤時間はなるべく短くしてプライベートを充実させることができます。
プライベートを充実させたければ、今住んでいる場所からなるべく近い会社を選ぶことが重要です。
ちなみに私はプライベートを充実させたかったので、自宅から一番近いタクシー会社に就職しました。
通勤時間はどう考えても「時間の無駄」に感じてましたし、下町にもお客さんがいない訳ではないので、私個人的には自宅から一番近い会社をオススメします。
車両は古すぎないか
最新のジャパンタクシーなのか、ちょっと古いクラウンなのか、はたまた大型のミニバンなのか、会社によって乗れる車両は異なります。
基本的には新しい車両に乗っていたほうがお金は稼ぎやすいです。
お客さんも古いタクシーと新しいタクシーが並んでたら新しいタクシーに乗りたいからです。
できれば見るからに古すぎる車両しか並んでいないタクシー会社は避けたほうが良いでしょう。
会社の雰囲気や同僚の年齢層
タクシー会社の中には本当に殺伐とした雰囲気のところもあれば、和気あいあいとした会社、淡々とした会社などなど、会社の雰囲気に個性があります。
基本的には淡々とした会社が多いです。
運転手同士で遊びに行ったり、会社全体で忘年会のようなイベントは他業種に比べて少ないと思います。(まったく無いわけではないですが、、)
これは会社まで足を運んだり、電話して聞いてみないと分からないです。
入社祝い金があるのか
まずは単純に入社祝い金があるのかどうか?(コロナ禍で祝い金を出さない会社が増えました)
あるとして何万円もらえるのか?
タクシー会社は基本的に車両が余ってる会社がほとんどで常に運転手を募集しています。
なので入社するだけでお金がもらえたりします。(入社祝い金制度と言います)
どうせ同じ仕事をするなら貰えるお金はもらっておくべきです。
(番外)タクシー専門の転職サイトは信用できるの?
よくタクシー会社を調べていると「あなたにピッタリの会社を紹介します!」だとか「あなたの要望をしっかり聞きます!」のような謳い文句を並べているタクシー会社専門の転職アドバイザーのような会社(転職仲介業者?)を見かけますが、私個人的には全面的には信用できません。
なぜなら転職仲介業もビジネスだからです。
タクシー運転手の人生を考えるよりも、何も考えずにキックバック(紹介手数料)を多く払ってくれる会社だけを紹介した方が利益が上がるからです。
ただ、キックバック(紹介手数料)を多く払える会社は財務が安定している会社の可能性が高いので、結果的に紹介される側のタクシー運転手にとっても幸せなのかもしれませんが。。。
ただ、できるだけ自分自身で情報を集めて、ある程度入りたい会社の目星を付けてからタクシー専門の転職サイトなどを利用した方が、時間はかかりますがより満足できる転職になると個人的には思います。
反対に「時間がない」人は転職サイトを積極的に活用するべきです。
あなたに一番合っている会社に入れないかもしれませんが、そこそこに相性の良い会社には入れるはずです。
まとめ
ここまで読んでいただければ、タクシー会社を選ぶにあたりどんなことをチェックしたら良いか何となく分かったと思います。
ただここに書いたことを全て調べるのはかなりの手間がかかります。
中には転職サイトに書いてあることと実情が異なる会社もあります。(良い方向にも悪い方向にも)
なので気になる会社があれば実際に問い合わせてみるのも「あり」だと思います。
細かい内容を質問しても基本的には丁寧に説明してくれることが多いですし、そこでの対応で会社の雰囲気は何となくわかると思います。
時間があれば直接面談の予約を取ってしまっても構いません。
実際に会社に赴けば、会社の設備も何となく見れます。
直接面談しても転職者側から「入社しない」とキャンセルされることなんて、タクシー会社は(残念ながら)慣れっこなので気にする必要もありませんしね。
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