今後、女性タクシー運転手は増えていく【その理由5選】

どうも、現役タクシーマンの「くもノすけ」です。

最近、どの業界でも「はたらく女性」が増えています。

それはもちろんタクシー業界も同じで、大手タクシー会社には新卒の女性が運転手として入社するくらいです。

一昔前からするとこれは結構すごいことで、そもそもタクシー運転手の新卒採用って云うのがすごいんですが、その上に若い女性が運転手として入社を決意してくれるっていうのはひと昔から考えると奇跡に近いです。

古参ドライバーたちは「ここ最近タクシー業界も変わったなぁ」と常々言っています。

そこで今回は今後も女性進出が続くのか考えてみました。

女性タクシー運転手は今後も増える理由

タクシー業界のイメージ向上

昭和のタクシーのイメージはお世辞にも良いものではありませんでした。

※現在のイメージもあまり良いものではないですが…笑

当時は運転手の車内喫煙は当たり前、違法駐車でも構わず客待ち・つけ待ちをして、いざお客さんが乗ってきても無愛想でぶっきらぼうな接客をする“感じの悪いタクシー”が多くを占めており、それが当たり前でした。

高齢お客さんがタクシーを利用する際に、タクシー運転手に対してやたらと物腰低いのはこの時代のせいもあると思います。

一方、現在は完全禁煙のタクシーがほとんどを占め、車外でタバコを吸って戻ってきた運転手の体から少しだけタバコの匂いがするだけでクレームになってしまうほど、清潔な車両が当たり前になりました。

大手タクシー会社の中には、無愛想でぶっきらぼうな運転手を車内モニターで監視して、礼儀作法をみっちり叩き込む会社もあります。

そういう小さな積み重ねがタクシーのイメージを少しずつ変えて、今の女性が入りやすい業界に近づいて来たのだと思います。

営業支援の充実

一昔前はタクシー車両にナビすら付いていませんでしたので、運転手は道をしっかり覚えなくてはいけませんでした。

ところが今は多少道を知らなくてもナビに目的地を入力すれば、ある程度良い道を選択してナビゲーションしてくれます。

体力の無い女性にとって車内トラブルは非常に危険なので「道が分からない」というトラブルがナビによって多少解消されただけでも、だいぶ心の荷が降りたと思います。

また、無線配車やアプリ配車のシステムもどんどん高度になり、運転席にモニターを複数台並んでる状態が当たり前の光景になってきたした。

複数のモニターに囲まれて運転する姿がコクピットに乗っているようで、少しかっこよく見えます。

このモニターのおかげで営業支援が充実し、結果的に自身の営業範囲が広がり、お客さんを乗せる運転技術やお客さんがいる場所を察知するタクシー運転手独特の”嗅覚”のようなものが必須ではなくなりました。

要するにベテランと新人の営業売上の差がなくなってきたということです。

結果、どんな運転手でもある程度の安定収入を見込めるようになったことが、女性が増えてきている理由だと思います。

働き方の多様性

タクシー運転手の勤務時間は、キッチリ出勤時間が決まっていて厳しいところもあれば、いつ出勤しても良い感じのかなり自由な職場もあります。

※ちなみに私の会社は欠勤・遅刻・早退すべて自由な会社です。

育児や介護と平行してお金を稼ぐ仕事としては非常に都合が良い職業だと思います。

共働きが当たり前になり、専業主婦では生活が回らない世帯も増えてきました。

しっかり会社選びさえすれば勤務時間はかなり自由が効くので、希望どうりにシフトに入れるか分からない上に遅刻・早退がしにくい飲食店や小売店のパート勤務をするよりも、自由なタクシー会社の正社員として働くことを選択するのは合理的だと思います。

タクシーの接客業化

タクシー運転手は以前の「人を運ぶだけ」の運輸業から「お客さんを気持ちよく移動させる」接客業へと変わりました。

接客業となると、物腰の柔らかく、見た目も清潔感があり、共感能力の高い女性に多くの男性は敵いません。

タクシー運転手はオジサンが良い…このように考えている人は少数派です。

その少数派の意見としては、女性タクシー運転手は平均的に運転歴が浅いので道を間違えたりする人が割合的に多いため、急いでるときは経験の浅い運転手を避けてベテランに乗りたいと考えている人ぐらいでしょうか。

ちなみに私も客としてタクシーを利用するなら「お姉さん>オバサン>お兄さん>オジサン」を選ぶと思います。

どのような接客をしているのか興味があるのも1つの理由ですが、女性ドライバーの方が清潔で気持ちよく乗れそうだからです。

業界内で転職しやすい

タクシー運転手は全員「二種免許」という国家免許を持っています。

なので余程悪い部分がない限り、タクシー会社から別のタクシー会社への転職はしやすいです。

※中には同じ無線グループの企業間での転職を制限しているところがありますが、例外はごく一部です。

人間関係に敏感で長く同じ会社に居るのが嫌な人や、育児に専念したいから今年は働かないけど来年からは働きたいなど、一度会社を辞めたくなるタイミングがあると思います。

一般企業だと「数年のブランクは転職に不利」なんて当たり前の話ですが、タクシー運転手には関係ありません。

むしろ二種免許を持っている即戦力の経験者として迎え入れてくれると思います。

まとめ

長らくタクシー業界は男社会でした。

まだその名残で女性タクシー運転手にはやりづらい環境や場面もあると思います。

しかし、今後間違いなく女性乗務員の数は増えて行くと思います

女性が入社すると、今はオジサンだらけの会社も少し明るく華やかに?なるので、私は超大歓迎です。

兎にも角にも、これからタクシー運転手になる女性はしっかり会社選びをして入社することをオススメします。

いますでに女性タクシー運転手として働いている人は、より働き易い環境の会社に移ってでも長く続けて貰いたいです。

頑張ってください!頑張りましょう!



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