どうも皆さんこんにちわ、「くもノすけ」です。
私の職業である「タクシー運転手」は、数ある職業の中でも離職率が高い分類に入る職業だと思います。
他の職業とは比べるまでもなく、運送業の中でも高い部類でしょう。
入社して1ヶ月経たずに辞めていくなんて光景はザラにあり過ぎて、私としても特段の驚きすらなく、もはや見慣れてしまっているような現状です。
しかし、一般企業の離職理由に多いような「社内の人間関係」で辞めていく訳ではありません。(運転中は基本1人ですので人間関係で悩むことは少ないです)
この高い離職率にはこの職業特有の色々な理由があるので、今回は現役ドライバーの観点からその話をしたいと思います。
高い離職率の理由
昼夜逆転の生活
私も記事の中で何度も書いておりますが、我々タクシー運転手の大口顧客は「酔客(すいきゃく)」です。
「酔客」が一番多い時間帯は必然的に夜遅くなり、その中でも長距離を乗っていただけるお客様は電車の終電が終わったあとになります。
つまり、タクシーでお金を稼ぐには少なからず「昼夜逆転」した生活をする必要があります。
この「昼夜逆転」に体が耐えられない人は年齢にかかわらず早々に(早い人は初日に)リタイアしていきます。
20代の私も初日の乗務が体力的に一番辛かったのを覚えています。
しかし、私もそうでしたが、大体の方が次の乗務には体が慣れます。
遅くとも一週間頑張って仕事をすれば、次週からは体が慣れていることがほとんどです。(人間の環境適応能力を侮るなかれ)
免許の違反点数
タクシーで働き出して、普段走り慣れない道をバンバン走るようになると、必然的に「事故」「違反」をしてしまう可能性は高まります。
普段自分1人だけの時であれば大通りから行けば間違いなくつく場所にも、お客様から距離でお金をもらう職業である以上、なるべく最短距離を走る細い道にも入っていく必要があります。
そんな時に「事故」「違反」をしてしまうパターンが多いです。
違反点数が貯まってしまうと、自家用車にも乗れなくなってしまうので、「それは困る」と点数が貯まりきる前に辞めていく方が多いです。
稼げない
タクシー運転手の給料は「歩合制」による部分が多くを占めます。
先輩方の話を聞きながら、真面目にしっかり営業すれば収入はついてくるものですが、中には本当に才能がないといいますか、上手にお客様を乗せられないドライバーが稀にいます。
「年金ももらってるからあんまり稼げないてもOK♪」のような高齢ドライバーならいいのですが、まだまだ人生先の長い中年ドライバーの方の場合だと長く続かないことが多いです。
多くの営業所でドライバー全員の毎月の営業実績が貼り出されるので、それもプレッシャーになるのかもしれません。
うまく稼げない人の多くは、うまく稼げないまま辞めていきます。
メンタルが弱い
タクシー運転手は残念ながら社会的地位が高い職業ではありません。
道を知らない、ブレーキが多くて遅い、運転が下手くそなどなど、新人の頃はお客様から怒られることが多くあります。
運転でお金をいただいている以上、ドライバーの年齢が若かろうが高齢だろうがお客様からしてみれば関係ないので、叱責も容赦ありません。
(特に中年女性は怒らせると怖いです)
この叱責にメンタルが負けてしまって、辞めていく人も多くいます。
新人の頃は何かしら必ず怒られるので、怒られ慣れていない人は要注意です。
酔っ払いが苦手
夜間に走る勤務形態で入社した場合、これについては自身の職業選択ミスのような気がします。
前にも書きましたが、タクシー運転手の大口顧客は「酔客(すいきゃく)」ですので、酔っ払いが苦手なんて言っていては稼ぐことができません。
もちろん、よくニュースで見るように、酔っ払いはタクシー内で暴れたり暴力を振るってきたりなど、リスクがゼロな訳ではありません。
しかしながら、お金を多く払ってくれるお客様である以上、乗せないわけにはいきません。
これが理由で辞めていく方は、本当に怖い思いをした人か、比較的プライドが高い中年〜高齢ドライバーに多い気がします。
まとめ
今回まとめたような理由で「タクシー運転手」を早々に辞めてしまう方が多いので、この職業の離職率は今も昔も高くなっています。
読んでいただいて分かる通り、職業の性質上、仕方ない部分もあるので、今後も離職率は高いままキープされるような気がします。
すでにドライバーに染まりきった私からすると、これからの不景気にお客様の取り合いをする可能性が低くなるので、バンバン辞めていただいても構わないのですが(本音ですぎ笑)
業界全体から見ると、もう少しどうにか改善できる気もしますがね。。。
しかしながら、そんな大きな話はドライバーである私には関係ないので、今日も黙々と目の前の稼ぎを頑張ります!
↓↓↓ぜひ他の記事も読んでいってあげてください!↓↓↓
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