個人タクシーになりたい!…けど不安要素いっぱい?

どうも、「くもノすけ」です。

タクシー運転手を長く続けると見えてくる次のステップアップとしては、運行管理者になるなど会社の管理職になるタイプと、個人事業主として独立して「個人タクシー」となるタイプがいます。

ちなみに私はというと、もともと「一国一城の主」に憧れるタイプなので(過去にお店も実際に持っていましたし)、もちろん後者を目指しています。

…でも、昨今の個人タクシー事情を現場で見ていると、一抹の不安を覚えます。

今回はそんな話です。

個人タクシーになるには

色々と細かい条件はまたの機会に書くとして、大まかな条件を箇条書きで書くとこんな感じ。(年齢によって条件が若干違ったりします)

  • 年齢が65歳未満であること
  • 二種免許を持っていること
  • タクシーorハイヤーとして勤続10年以上
  • 無事故無違反3年
  • 営業区域内に住んでいること

見て分かる通り、「個人タクシーになりたい!」と思い立ってすぐに個人タクシーに成れる訳ではありません。

しっかりと年月をかけて経験を積む必要があります。

生半可な覚悟だと後悔する

私が個人タクシーになるには、タクシー会社の運転手として10年間勤めなければならないので、仮に人生80年だとして、人生の8分の1はタクシー会社に勤めなければいけません。

さらに言うと、人生の中で働けるのが20歳~70歳の50年間だけだとすると、その5分の1をタクシー会社に捧げる必要があります。

事故違反のタイミングによってはこの10年よりももっと時間がかかる可能性もあります…。

大事な人生の多くの時間・キャリアをタクシー会社の会社員として消費してしまうので、自身のキャリアプランなどを鑑みると生半可な覚悟では個人タクシーは目指せません。

なぜなら、会社員タクシー運転手を続けても何か特別な技能が身につくわけではなく、ただただ歳を重ねていくだけだからです。

まだ20代で比較的転職しやすい私でも、仮にこの先個人タクシーを目指すのが数年後に嫌になったとしても、その時の年齢や持ち合わせているスキルでは役不足感が否めず、気安く転職できる状況ではなくなっているでしょう。

私以上の年齢の方は”言わずもがな”です。

個人タクシーの不安点

私がタクシー運転手を続けていった先も個人タクシーが存続しているのか、会社員ドライバーの時よりもちゃんと儲けることができるのか、今現在、若干ですが不安に思っています。

不安な理由は以下の通りです。

理由1:電子マネーや配車アプリへの対応力

大手タクシー会社は次々と出てくる電子マネーに素早く対応し、スマホから簡単に呼べるアプリを開発するなど、組織力を駆使して現代のニーズに対応していきますが、個人タクシーはそうはいきません。

個人タクシーの車両や決済機への設備投資資金は基本的に自分の財布から出してするものなので、次々と登場する電子マネーに全て対応することはできません。

時代のニーズを読めていない商品は、猛スピードで廃れていくのがビジネス基本です。

私が個人タクシーになる頃までに、世間一般的に「個人タクシーは電子マネーも使えない前時代的なモノ」と認識されてしまって、需要が無くなっているのではないか不安です。

理由2:一部の個人タクシーのマナー

もともと会社に縛られない「自由さ」も個人タクシーのメリットですが、公共の道路を利用して商売をする公共交通機関であることを忘れてしまった、マナーの悪い個人タクシーが一部存在します。

そのようなドライバーは近場の客への乗車拒否・悪態を繰り返しています。

それが因果応報、巡り巡って、いつの日か「個人タクシーは長距離を乗る時に使うもの」という認識が今以上に固定化した場合、これからの不景気、長距離利用者がいなくなった未来で、個人タクシーが本当に生き残れるか不安です。

理由3:利権の存続

海外では「UBER」のような、なんの資格も持たない個人がタクシーとほぼ同様のサービスを繰り広げ、タクシー業界を次々と飲み込んでしまっています。

日本もこの先、いつそのような事態になるか分かりません。

例えば、10年間会社員ドライバーとして頑張って取得した個人タクシーになる資格と、「UBER」などでその日から初めてドライバーになる事が、儲け的にも条件的にも大差ない状況になってしまうのでは無いか不安だということです。

そうなってしまっては何のための10年間だったのか途方に暮れてしまいますし、挙句10年間頑張ったにも関わらず、その日思いつきで初めた素人と同じスタートラインになってしまいます。

まとめ

私は”今のところ”個人タクシーを目指しています。

個人タクシーになることで、「収入アップ」と「自由」を手に入れるために、今後も頑張っていくつもりです。

しかし、タウシー業界の変革に合わせて自身の目標を変えなければ、いけないかも知れません。

私が会社員ドライバーを10年間勤めあげた時に、個人タクシーがまだ儲かっていることを切に願います。

はやく働きたい日にだけ働けば良い環境がほしぃぃーーーー!!!(本音)

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