どうも、「くもノすけ」です。
今現在、自動車運転に関わる仕事は”日本人”が勤めている場合が多いです。
実際にタクシー運転手として働いている私の肌感覚で言わせてもらえば、タクシーに限って言うと、外国人ドライバーは全体の1%程度だと思います。
私の同僚にも韓国や中国が出身の人間がいますが、すでに日本国籍を取得し日本語もペラペラなため、言われなければ日本生まれの日本人と見分けがつきません。
ここからは私の予感ですが、今後10年で外国人ドライバー(もしくは元外国籍ドライバー)は一層増えていくと思います。
今回はタクシー運転手に限定して、その理由を考えてみました。
外国人ドライバーが増えていく理由
外国人ドライバーが増えていくと思う理由はいくつかあって、下に書く4つが主な理由です。
理由1:運転手不足
都市部はまだ良いとしても、地方でタクシー運転手になる成り手は減っていく一方だと思います。
なぜなら、稼げないからです。
年金をもらいながら働くの定年退職後のドライバーが、それこそ”暇つぶし”にやる程度の収入しかありませんので、地方では若者はまずタクシー運転手に成りません。
飲食店しかり、コンビニしかり、若者が就かなくなった職業の穴埋めをしてくれているのが外国人の方たちなので、タクシー運転手も同じ道をたどると思います。
理由2:ドライバーの高齢化
理由1に内容は近いですが、こちらは都心部でも同様の事態が起きています。
タクシー運転手にはとにかく高齢者が多く、正直乗っていて「危ないな」と思うレベルの人もちらほら居るのが現状です。
また、高齢ドライバーは高齢ゆえ、長い年数は働けません。
良くて5年、長くて10年で退職してしまうのでといったところなので、会社も採用コストのことを考えると、できれば積極的に取りたくはないはずです。(現状、そんなことは言ってられないですが)
会社経営の目線でコストのことを考えると、どう考えても若い外国人ドライバーの方が圧倒的に有利です。
今現在、タクシー業界は頭がお堅い業界なので、「サービス」だなんだと言い訳をして、外国人ドライバーを積極的に採用はしませんが、徐々に外国人ドライバーが一般的になる気がします。
理由3:外国人利用客の増加
都内で働いていると、1乗務につき、必ず最低2回は外国人の方を乗せています。
東京にいる外国人の方は勉強熱心なのか、日本語を片言で使えるお客さんが大半ですが、中には一切日本語が話せないお客さんもご乗車いただきます。
日本の経済成長率に伸び率の低さだとか、”観光立国”を謳っている限り、日本人よりも外国人客の利用者が今後も増えていくと思われます。
そうなった場合、日本語以外の言語が喋れる外国人ドライバーは強力なアドバンテージを持っています。
挙句、今都内を走っている高齢ドライバーはトラブルを避けたいのか、外国人利用者をあからさまに乗車拒否する場合があります。
外国人の方が日本人よりも遠くに行く可能性が高いし(空港とか、ホテルとか)、運転手が好きな道を走れるのでお得だと思うのですが、そう思わない運転手が多いみたいです。
これがエスケレートしてくると、外国人ドライバーが必要とされる日が来てもおかしくないと思います。
理由4:タクシー運賃の定額化
海外でタクシー業界を圧倒してきた無料配車アプリ「Uber」のように、A地点からB地点に移動する料金が、乗車前に(もしくは乗車時に)自動的に計算される仕組みが、遠くない未来に日本のタクシーにも採用されると予想しています。
今のタクシーメーターで乗車料金を取る方法は、タクシー運転手として働いている私自身も非常に前時代的で非効率な方法だと思います。
タクシーは現状、同じ場所から同じ目的地に向かっても、運転手の走るルートや渋滞状況によって料金は大きく変わります。
電車やバスなど、他の公共交通機関と比較しても異質です。
実際に「前乗った時より高い」「遠回りした」などなど、この料金システムのせいでトラブルも多いです。
仮にもしも、タクシー運賃が定額化になった場合、運転手の経験値はそれほど重要ではなくなり、ナビ通りに安全に走れば良いので、外国人ドライバーも就職しやすくなる可能性があると思います。
まとめ
現状のタクシー運転手は、私のような人生ちょっと躓いちゃった日本人にとってセーフティーネットの役割も果たしているので、このまま外国人ドライバーの進出を受けずに存続し続ければ良いなとは思っています。
しかし、現実は甘くないので、今から10年後には状況は大きく変わっているでしょう。
コンビニや、飲食店でいつの間にか当たり前のように外国籍の従業員を見るようになったように、タクシー運転手もいつの間にか外国籍ドライバーが増えている日がくると思います。
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